古民家をリフォームされる場合、コンポストトイレをご検討ください!
古民家をリホームされる場合、くみ取り式トイレをどうするかでお考え中の方にご提案します。
下水が通っていない地域で、業者さんにリホームを依頼される場合、普通、浄化槽を設置して簡易水洗になります。そして 環境省 「単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ – 環境省」の記事でも合併浄化槽の設置を推奨しています。
設置費用だけでも100万円程度になりますし、毎年の点検費用、汲み取り費用を合わせると維持費に年間10万円が必要と言われています。
川を汚さないため、直接、生活排水を川に流さず、浄化して流すという論理は正しいと思いますが、汚れた生活排水を流さない工夫をすれば 合併浄化槽 の設置は要らないと思います。
新築の場合、確認申請が必要な地域では、なかなか難しいと言われていますが、コンポストトイレの導入をオススメします。設計士さん、業者さんに一度、ご相談されてはいかがでしょうか。
そして役所への届け出が不要の場合、ご自分でリフォームされる場合、設置は簡単です。
コンポストトイレを古民家のトイレに使うメリット、デメリットは
近年、多くの大手バイオトイレメーカーから家庭向けサイズのコンポストトイレが発売されるようになってきました。
タイプとして便と尿を大きめの撹拌槽に入れ、電力で撹拌、強力な乾燥で処理するので尿の処理が要らず快適なトイレです。これらはコンポストトイレでなくバイオトイレになります。
バイオトイレのデメリットとして、機種の価格が高く、機械が故障すればメーカー修理になり使えなくなります。そして、ライフライン、電気が使えなくなれば、稼働できなくなるのも大きなデメリットではないでしょうか。
一方、コンポストトイレのデメリットは、用を足した後、自分で撹拌槽のコンポストを撹拌しなければなりません。そして、タンクに貯まった尿の処理があります。(尿の処理方法についての記事はここをクリックしてください)
しかし、ライフラインが使えなくなった場合のトイレとして、非常用、2台目のトイレとしても、コンポストトイレの導入を考えていただく価値はあります。
50W型は寒さ対策として暖房便座、コンポストを保温するための保温マットも設置できます。使用後は、側面の撹拌ハンドルでコンポストを撹拌します。
尿はマイナス5度で凍結します。その間室内で5リットルタンクを使うこともできます。
こまらんeトイレの特徴は
FRP製ですので、軽量、しかも丈夫、水に強くメンテナンスが容易、大小分離の便器には、底に開閉扉を付けていますので、ウォシュレット便座が使えます。こまらんeトイレ特徴は、使いやすさ、ウォシュレット便座、コンパクトサイズ、処理能力、簡単設置です。
1 使いやすさ
撹拌ハンドルが本体横に付いていて、座ったままハンドルを回せます。
直径25センチの回転ハンドルで楽に回せます。
用を足した後、1,2周、ハンドルを回してください。
ハンドルが重たくなれば、コンポスト基材の交換時期です。便器、ハンドルを外し、中の撹拌槽を取り出してください。
2 尿分離式の便器で温水洗浄便座も設置できます
便器の開口部には撹拌槽に尿が入らないよう扉が付いていますので、温水洗浄便座も使えます。
左手側にあるレバーハンドルで扉を開けて用を足します。小便の際は、レバーを戻して用を足してください。
温水洗浄便座を使用される場合、少量の洗浄水が撹拌槽に入ります。コンポストが水分過多にならないよう注意してお使いください。
3 コンパクトな大きさ
大きさは横幅45センチ、奥行き65センチ便座までの高さ46センチですので、既存の便所に設置できます。
左手側の側面には、便器底扉の開閉レバー、2連撹拌器の補助ハンドルがあります。
各パーツに分ければ、既存のトイレスペースにそのまま、ドアーから簡単に入れることができます。
4 処理能力
2連の撹拌器と理想のコンポスト基材で効率よく堆肥化します。
大きめの撹拌槽に、2連の撹拌器で処理能力を向上しました。撹拌槽は左右対称につくられています。回し辛くなれば、撹拌槽を180度回し、後ろ側の攪拌器が前に来るようセットしてくだし。
5 簡単工事
撹拌槽で発生する炭酸ガスと水分を屋外に排出する配管と尿を出す配管の穴を壁に開けるだけです。
トイレ本体後部から配管を出す場合、排気管と尿配管を出す穴を壁に開けてください。
こまらんeトイレ50W型は4つのパーツで構成されます
こまらんeトイレは本体ケースに、内側ケース、撹拌槽が入り、そして本体ケースの上に便座を付けた便器がのります。
1 基本となる本体ケース
内部は前側に、便器からの尿を受ける受け皿、左手側面に尿を流すステンレス配管、後部に排気装置が配置されています。
そして内部に断熱材が貼られています。
2 保温効果と撹拌槽を固定する内側ケース
ケースの前側の穴に、便器の尿排出口が入ります。
左手側側面の穴は、補助ハンドルの金具が入ります。
右手側側面の穴は、25センチの回転ハンドル用の穴です。
3 コンポスト基材を入れ撹拌する撹拌槽
寒冷仕様の場合、撹拌槽の下に加温装置の保温マットを入れます。
マットの消費電力は50ワットです。
4 開閉扉付きの大小分離の便器
本体ケースの上に便器が乗ります。
外すときは、黒い取手と便器前側下部の出張り部を、上に持ち上げて外します。
こまらんeトイレ 50W型の維持・管理について
コンポストトイレは電気がなくても使えますが、少しの電気で排気装置を稼働し、暖房便座、撹拌槽の加温でより分解を良くして、トイレが快適に使えます。
排気装置で排気を屋外に出し、室内では臭いはしません
右用排気ボックスは、本体側面から右方向に配管する場合に使用します。
本体側面から左方向に配管する場合に使用します。
排気ファンはDC12V、消費電力1W仕様なので、100V電源の場合、付属のAC-DCアダプターで、電気が使えない場合、小型のソーラパネルで使えます。
冬場対策としてトイレケースが二重になっています
微生物は4,5度以下になると活動が停止すると言われています。
100Vの電源が必要ですが、保温便座を使用し、その熱源を攪拌槽に入れる仕組みになっています。
そして、ケースの間に断熱材を入れて保温します。
加温装置として50Wの保温マットを付けることもできます。
コンポストトイレのデメリットであるタンクに貯まった尿の処理方法は
一人一日の排尿量は1リットル程度です。そして使用するタンクの大きさを20リットルとすれば、一人の場合20日、4人家族であれば5日でそのタンクは一杯になります。使用人数が多くなれば、処理は大変だと思います。
4つの処理方法をご紹介します。
1 尿を5から10倍、水で希釈して畑に撒く
尿を水で希釈した場合、撒く量は、100から200リットル、1週間に1,2度、撒くことになります。100平米程度の畑が必要かもしれません。 冬場、雨天が続く撒けなくなり、尿の処理はできなくなります。
2 コンポスターでコンポスト作りに利用する
コンポスターに枯れ草、生ゴミを入れているところに、コンポストトイレのコンポストと一緒に尿も入れる。希釈せず入れられるので、大きいコンポスターであれば、毎日、尿を入れなくても大丈夫かと思います。 余った分は撒くことになります。
生活排水と一緒に土壌浸透処理をする
敷地が広い場合、生活排水と一緒に土壌浸透処理をする方法があります。できれば、浄化槽を設け生活排水と一緒に処理するのが一番いいと思います。大便を浄化槽に入れないので汲み取りはほとんど必要はないと思います。
尿だけを市町村のし尿回収に依頼する
尿だけを市町村のし尿回収に依頼する方法です。定期的に回収してもらう方法と、タンクが一杯になれば依頼する不定期の回収方法があるようです。500リットル程度の農業用タンクを使用した場合、100リットル1千円とすれば、500リットルで5千円です。なお、既存の便槽を尿専用のタンクに使用されればタンクの購入費用は不要です。
こまらん℮トイレは4タイプ、6機種あります、それぞれの価格です
こまらんeトイレは、1、2人用の20型、3、4人用の30型、4、5人用の40型、5、6人が使用できる50W型の4タイプをご用意しています。20型につきましては、2リットルタンクで排気装置がオプションになる20S2型、2リットルタンクで排気装置が付いている20L2型、8リットルタンクで排気装置が付いている20L8型の3機種があります。
2リットルタンク仕様で、排気装置がオプションになります。
2リットルタンク仕様で、排気装置が付きます。
8リットルタンク仕様で、排気装置が付きます。
3、4人用のタイプです。
4、5人用のタイプです。
5、6人用のタイプです。
使用される状況で仕様が違いますので、見積もりさせていただきます
こまらんeトイレの場合、標準価格として、排気装置、尿配管の設置をトイレ背面から屋外に出す仕様となっています。お客様の設置される場所が、トイレ本体の側面から屋外に出す場合は排気ボックを設置しますので、5千円高くなります。その他尿配管を床下に入れる仕様などお客様のご要望に対応できます。
※便座を暖房便座、温水洗浄便座に変更する場合、加温装置をつけられる場合、別途見積もりさせていただきます。
機種 | 基材の量 | 処理能力 | 標準価格 |
20S2型 | 12リットル | 60回程度 | 13万2千円 |
20L2型 | 同上 | 同上 | 15万4千円 |
20L8型 | 同上 | 同上 | 16万5千円 |
30型 | 15リットル | 80回程度 | 17万6千円 |
40型 | 18リットル | 80回以上 | 17万6千円 |
50W型 | 22リットル | 100回程度 | 18万7千円 |
今なら、コンポスト基材セット(約6回分の基材150㍑と微生物基材1キロ)をお付けしています。
コンポスト基材は、酸性度を調整したピートモス50リットル、バーミキュライト50リットル、もみ殻くん炭50リットルをセットにした150リットルセットを園芸店から発送しています。微生物を促進させる酵素剤1キロは、分解が悪くなった場合、50グラム単位でふりかけて使用して下さい。